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■会長挨拶


 今回、6期目の香川県透析医会会長に選出されましたのでご挨拶申し上げます。本会は香川県における透析療法の普及と成績向上および透析患者さんの福祉向上を目的とし、学術集会や研究会の開催、会員相互の連絡と親睦を達成するための事業を行っています。
 本会は香川県下46の透析施設による施設会員で構成されています。香川県は令和4年現在72名の透析専門医を有し、2,785名の透析患者さんの治療を行っています。平成30年には香川県透析医会も発足30周年を迎えました。
 令和2年香川県で透析を開始した患者さんは314名です。平均年齢は70.4歳(75歳以上の患者さんが42.4%)でした。透析開始時、腹膜透析(PD)を選択された方が26人(8.7%)でした。滋賀県、岡山県、徳島県等に次ぐ本邦第10番目のPD選択率でした。香川県は最近10数年にわたり、腎代替療法選択の際に血液透析に偏らず腹膜透析、腎移植を積極的に推進してきました。本年、腎代替療法専門指導士制度が開始となったことに際し、すみやかに対応可能な香川県内透析施設は多いと考えています。
 令和2年3月11日にWHOが新型コロナウイルス感染症のパンデミック宣言を行いました。香川県では令和2年3月17日に第1例目の新型コロナウイルス感染症が発症し、令和4年5月23日現在累計感染者数は46,413名です。令和4年1月以降の感染者数が41,665名、89.8%と多く、キナシ大林病院をはじめ香川県内透析基幹施設での患者入院受け入れ状況が逼迫しました。本年2月以降に厚生労働省健康局がん・疾病対策課、香川県健康福祉部からの要請もあり、軽症 Covid-19 陽性透析患者の各施設での受け入れ準備に関して(依頼)文書を各施設に郵送させていただき、すみやかに各施設でCOVID19感染透析患者の受け入れ治療等ご対応いただき心よりお礼申し上げます。まだ、しばらくはwithコロナの状況は続きますので引き続きよろしくお願いします。
 HIV感染者の増加および生命予後改善により、HIV感染透析開始症例の増加が予想されています。HIV透析ネットワーク構築に際し、香川県透析医会総会で御案内をさせていただきましたが、残念ながら各透析施設より参加希望申し込みはございませんでした。県内HIV治療施設は香川大学附属病院、高松赤十字病院等5施設ですので、それぞれの施設での地域連携を通じ、HIV感染透析開始症例の外来維持透析に際し各施設でご対応いただくこととしました。
 平成30年8月4日に香川県の大規模地震時医療活動訓練に香川県透析医会がはじめて参加させていただきました。行政の方々に、災害時の県内各透析施設の役割等について周知させていただきました。
 新型コロナウイルス対応、災害対応等を含め、迅速に各施設に情報をお届けすることが重要と考えています。以前よりお願いさせていただいています香川県透析医会ホームページ内の緊急時各透析施設連絡メーリングリストの作成更新をよろしくお願いします。
 香川県透析医会を中心に副会長、運営委員、監事の皆様と一致団結し基幹病院、透析クリニック等かかりつけ医の先生方、訪問看護施設、介護施設等社会資源で勤務されている方々や香川県行政とのさらなる連携を行い、引き続き地域に根ざした在宅透析の推進、災害時の安全なさらなる透析医療確保、新規コロナウイルス等新たな感染症と共存できる透析医療の確立等に努めてまいりたいと考えていますので会員の皆様はもとより、多くの皆様方のご支援・ご協力と、ご指導をよろしくお願いいたします。

 
                        香川県透析医会会長
  高松赤十字病院 腎臓病総合医療センター長 山中 正人 
 
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